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09月11日-02号

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  1. 和歌山市議会 2013-09-11
    09月11日-02号


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    平成25年  9月 定例会                平成25年          和歌山市議会9月定例会会議録 第2号            平成25年9月11日(水曜日)     -----------------------------議事日程第2号平成25年9月11日(水)午前10時開議第1 会議録署名議員の指名第2 一般質問     -----------------------------会議に付した事件日程第1 会議録署名議員の指名日程第2 一般質問貴志啓一君、松本哲郎君、永野裕久君)     -----------------------------出席議員(37名)  1番  姫田高宏君  2番  松坂美知子君  3番  永野裕久君  5番  園内浩樹君  6番  中塚 隆君  7番  浦平美博君  8番  小川孝夫君  9番  上田康二君 10番  島 幸一君 11番  丹羽直子君 12番  吉本昌純君 13番  井上直樹君 14番  芝本和己君 15番  渡辺忠広君 16番  山本忠相君 17番  薮 浩昭君 18番  奥山昭博君 19番  中尾友紀君 20番  戸田正人君 21番  松井紀博君 22番  野嶋広子君 23番  中村協二君 24番  古川祐典君 25番  尾崎方哉君 26番  山本宏一君 27番  南畑幸代君 28番  森下佐知子君 29番  岩井弘次君 30番  松本哲郎君 31番  寒川 篤君 32番  北野 均君 33番  遠藤富士雄君 34番  山田好雄君 35番  宇治田清治君 36番  貴志啓一君 37番  佐伯誠章君 38番  和田秀教君欠席議員(1名)  4番  西風章世君     -----------------------------説明のため出席した者の職氏名 市長         大橋建一君 副市長        松見 弘君 副市長        河瀬芳邦君 理事         森井 均君 総務公室長      坂本安廣君 危機管理局長     池永俊二君 財政局長       東 宣行君 市民環境局長     山田 丘君 健康局長       永井尚子君 保険医療部長     藤田道昭君 福祉局長       小松孝雄君 まちづくり局長    豊田勝彦君 建設局長       川端正展君 会計管理者      前北幸夫君 教育委員会委員長   中村 裕君 教育長        原 一起君 教育局長       阿形博司君 消防局長       林 正義君 公営企業管理者    藤原庸記君 水道局長       辻 正義君 選挙管理委員会委員長 射場道雄君 代表監査委員     伊藤隆通君 人事委員会委員長   水野八朗君     -----------------------------出席事務局職員 事務局長       尾崎順一 事務局副局長     中野光進 議事調査課長     佐伯正季 議事調査課副課長   中西 太 議事班長       池澤昌俊 調査班長       和田孝司 企画員        藤井一成 企画員        小野田 靖 事務主査       村井敏晃 事務主査       佐川恭士 事務副主査      北野統紀 事務副主任      松林 出     -----------------------------          午前10時00分開議 ○議長(山田好雄君) ただいまから本日の会議を開きます。   --------------- △日程第1 会議録署名議員の指名 ○議長(山田好雄君) 日程第1、会議録署名議員の指名を行います。 本日の会議録署名議員は、会議規則第80条の規定により、議長において   北野 均君   芝本和己君   岩井弘次君 以上3人の諸君を指名します。   --------------- △日程第2 一般質問 ○議長(山田好雄君) 次に、日程第2、一般質問に入ります。順次質問を許します。 貴志啓一君。--36番。 〔36番貴志啓一君登壇〕(拍手) ◆36番(貴志啓一君) おはようございます。 1番に質問するというのは代表質問以来のことではないかなと思うんですが、一般質問、随分久しぶりの登壇であります。 まず、市長がこの議会冒頭で、オリンピックに関して一極集中になるんではないかという、そういう懸念を表明されておりましたが、考えてみれば、和歌山市の国体開催はその直前でありますから、和歌山市のプールにしてもテニスコートにしても日本で最も新しい施設ということになりますから、また、さらにヨットのナショナルトレーニングセンター、これもございますから、キャンプ地としての誘致は積極的に行えば、まず第一番の候補地になろうかというふうに私は思っておりますので、扇風機の裏側にならんように積極的に誘致を行っていただきたいというふうに思います。 ただいま議長のお許しをいただきましたので、一般質問に入らせていただきます。 去る2月定例会において、和歌山市議会政策条例策定協議会で立案された和歌山市みんなでとりくむ災害対策基本条例が可決されました。この条例は、自然災害から市民の皆さんの生命や財産を守るためには、市民、地域、行政それぞれの自助、共助、公助の精神のもと、防災意識を高め、防災訓練を重ね、災害に強いまちづくりを目指すことを目的に制定されたものであります。 災害に対する取り組みは、日ごろから継続することが大変重要であります。現実的な取り組みとして、災害発生時には飲料水ばかりでなく生活用水の確保も重要と考えます。そこで、今では使われなくなった古井戸の活用も一つの方策ではないかと私は考えます。 先日、視察に訪れました東京都練馬区では、ミニ防災井戸として個人、団体が所有する浅井戸--約10メートルの深さの井戸でありますが、生活用水として使用できる井戸について、災害時等における地域住民への給水等の協定を結び、ミニ防災井戸として指定しております。この練馬区というのは、もともと農業の盛んなところで、地下水が豊富だということも聞いております。もちろん、この井戸のくみ上げは昔ながらの電気の要らない手動の手押しポンプ手押しポンプの設置としての維持管理は、練馬区の場合は区が負担するということになっております。 我が市においても、地域によって使われなくなった井戸が残っているところもたくさんあります。古い町ですね。その井戸を整備することで、再び活用できる井戸がかなりの数を確保できると思うのであります。災害時にはさまざまな形の需要がありますが、まず飲料水の確保と食料、その次には生活用水としてのトイレへ流す水、物を洗う水、そういうものが必要になってまいります。 最近では、和歌山市は下水道の普及率が平成24年度末で36.4%とおくれているとはいえ、水洗化率は81.2%となっております。断水すればたちまちトイレが使えない。困ります。そんなとき、飲料には向かなくても、物を洗ったりトイレを流すための水を確保するためには井戸の活用が考えられます。 ここまでは既存の井戸の活用について述べてまいりましたが、井戸の残る地域の取り組みは、そこに井戸があれば自助、共助で、住民は井戸水の利用は可能だと思います。 そこで問題となるのは、和歌山市内の中心部や新興住宅地であります。井戸のない地域ですね。市内中心部新興住宅地は、ほぼ100%水洗化されていると言っても過言ではないと思います。しかし、そのトイレは断水時には使いものにならない、水を流せるんだけれども流す水がないということになりますね。周辺を見回しても、使用できる水がないのが現状であります。 災害時に和歌山市の給水車が水を配ってくれるのはありがたいのですが、それは飲料水であり、生活用水まで準備することは不可能です。 そこで提案ですが、各自治会単位で、利用できる水がない地区を優先に、また、住宅地の開発に伴い、開発業者に可能な限りごみ置き場ミニ公園手押しポンプの設置をしてもらうことを考えられないでしょうか。和歌山市としての考えをお聞かせいただきたいと思います。 次に、大規模災害時の避難についてであります。 現在、和歌山市が取り組んでいる施策として和歌山市災害時要援護者登録制度があります。この制度は、災害時に高齢や障害などで自力または家族の力だけでは避難することが困難な要援護者をあらかじめ登録し、平時における安否確認や災害が発生したときの避難支援活動に役立てる制度であります。 しかし、この方法では、常に正確な情報を把握し切れるかというとそれは困難です。高齢者というのは常に状況が変化していきますから、1年のうちでも常に把握し切るというのは困難だというふうに私は思います。 そこで提案でありますが、平時のことは別として、緊急避難時の活用として、避難時の確認項目をカードの表に列挙しておく。後ほどまた述べますが、裏面にはその安否確認のための家族の名前を書いておく。あらかじめ書いておいて、避難時に丸をして、その下にリボンをセットしておく。そのリボンを、最終避難して鍵をかけたときにドアにくくって避難場所に移動していくというふうにすれば、そして、そのカードを避難完了の報告として避難所に提出すれば、どこどこの家庭が避難してきているというのがわかるし、避難を完了した家はリボンで、ああここはもう逃げてあるなというのがわかるというふうになるわけでありまして、そのためのカードとリボンのセットを各戸に配布することを考えてはどうかなというふうに提案をさせていただきます。 このリボンで、避難できていない家を把握できることになりますし、このような取り組みは、災害避難訓練の都度繰り返し行うことでかなり有効な手段となっていくものだと考えます。取り組み方はさまざまにあると考えますが、緊急避難時はシンプル・イズ・ベスト、誰もが戸惑うことなく緊急避難マニュアルどおりに避難することが、スムーズな避難につながるものと考えます。 市当局として現在、取り組んでいることがあればお聞かせをいただきたいと思います。また、私の提案に対する考え方をお示しいただきたいと思います。 次に、委員会などで東京の省庁に行ったときに目にするエレベーター内の緊急装備品の設置についてであります。 和歌山市庁舎内ばかりでなく、本市所有の施設のエレベーターに及ぶことでありますが、先日、このことについて職員さんと意見を交わしました。和歌山市庁舎エレベーターは、地震時にはP波やS波を感知し最寄りの階に緊急停止するから、システム上は災害対策として必要はないとの見解をお聞きいたしました。確かに想定どおり緊急停止してくれればよいのですが、突然の停電の場合、エレベーター内は真っ暗、たとえ非常灯が点灯したとしても、助けが来るまではトイレも行けず、密室の恐怖にさらされます。 このような想定のもと、エレベーター内の緊急装備品が必要と思われますが、当局としての見解をお伺いいたします。 次に、貴志川線と沿線についてお伺いをいたします。 貴志川線については、毎回我が会派から質問をしておりますが、補助金の期限が平成27年末と迫る中、何らかの方策を考えることが重要であります。その後の進展についてお伺いをいたします。 今回、私が提案いたしますのは、貴志川線の存続のみならず、和歌山市民の楽しみの一つとして四季の郷公園の整備を行ってはどうかということであります。四季の郷公園を整備することによって貴志川線の沿線の魅力が増すことになります。例えば、バーベキュー広場の充実や温泉施設などを整備すれば、まだまだ利用率は上がるのではないかと思います。 岸和田市にいよやかの郷というのがあります。この施設は、1990年に府の公共事業の一環として開始された牛滝川整備事業を基礎に、岸和田市が牛滝川ふるさと整備事業というのに着手し、市民参加型の基本計画を行い、当時、総工費60億円をかけて4ヘクタールの土地を整備、宿泊施設や温浴施設、ログハウス、キャンプ場バーベキュースペースなどを中心とする大規模な複合施設として誕生したもので、現在、指定管理者制度で運営をされております。いよやかの郷は、大変充実した施設でありますから大変人気があります。 一方、四季の郷公園は、総面積25.5ヘクタールと大変大きな面積を有しております。うち13ヘクタールが自然観察の森、そしてネイチャーセンター管理センターなど、さまざまな施設があります。この四季の郷公園にまず温泉を掘り、市民の憩いの場としてはどうでしょうか。さまざまな施設を一挙に手がけることは予算上困難だとしても、市民のための温泉施設ぐらいであれば考えられないことではないのではないでしょうか。 多くの市民は温泉が大好きです。温泉施設なら、高齢者のためだけではなく、年齢に関係なく利用でき、市民のための公園として受け入れられるとも考えます。他府県には公設の温泉施設はたくさんあります。和歌山市にあってもいいと思うのですが、お考えをお聞かせいただきたいと思います。 水上バスについて以前より提案をしておりますが、これも和歌山市の魅力として、道頓堀川でもジャズバンドを聞きながら遊覧するという、最近話題になっておりますが、そういうのをやっております。和歌山市はジャズマラソンという大変に人気のあるイベントもあるのですから、市堀川で運航することも魅力の一つになるのではと考えますが、いかがでしょうか。 和歌山市の観光客のみならず和歌山市民の楽しみとなるような整備をしていかなければ、かけ声ばかりで案内板ばかりでは観光客も増加するとは考えにくいと思います。和歌山市としての魅力の発信として、当局としてのお考えをお聞かせいただきたいと思います。 以上で1問を終わります。(拍手) ○議長(山田好雄君) 池永危機管理局長。 〔危機管理局長池永俊二君登壇〕 ◎危機管理局長池永俊二君) おはようございます。36番貴志議員の御質問にお答えいたします。 防災行政について2点ございます。 まず、防災井戸の設置に関して、災害時の生活用水の確保のため、利用できる水がない地区を優先に各自治会単位で利用できる井戸、手押しポンプの設置や、住宅開発の際に開発業者に井戸の設置をしてもらうということについて市の考えはどうかとの御質問です。 大規模災害が発生した場合には、生活用水の確保は重要な課題の一つでございます。地震時に水脈が変化し、井戸枯れが発生した例もございますが、阪神・淡路大震災では井戸水や川の水、池の水が生活用水として住民の避難生活を支えましたし、仙台市では、東日本大震災発生時、災害応急用井戸について、個人で登録されていた井戸の約8割が、また、事業所で登録されていた井戸の約7割が生活用水として活用された事例がございます。 議員御提案の各地域での防災井戸の設置や住宅開発時の開発業者による井戸の設置などにつきましては、災害時の生活用水の確保に有効な手段と考えますので、関係各部局と協議してまいります。 次に、避難確認リボンに関して、表面に避難時の確認項目を記載し、裏面に家族の安否確認のために家族の名前を記入するカードを作成し、避難完了の目印となるリボンをセットにして各戸配布を考えてはどうか、また、市当局として災害時のスムーズな避難を図る取り組みがあれば述べよとの御質問でございます。 災害が発生し避難する際に、各家庭の安否を示す目印としてリボンなどを玄関や門扉に結んでおくことで救助が必要かどうかを示すことは、災害救助を迅速に行う上で効果的であると考えます。 本市では、平成18年に全戸配布しました防災マップ(保存版)に、地震から身を守るための確認項目や家族の名前等を記入する防災メモ欄を掲載し、災害に備えた行動や避難場所避難方法の確認などを家族で話し合う際に活用していただいてきました。 議員御提案の取り組みは、災害救助の迅速化のほか、地域の避難支援体制を整える上でも有効な手段と考えますので、地域の自主防災会や関係部局と協議の上、検討してまいります。 以上でございます。 ○議長(山田好雄君) 東財政局長。 〔財政局長東 宣行君登壇〕 ◎財政局長(東宣行君) 36番貴志議員の質問にお答えします。 本庁舎のエレベーター内への緊急装備品の設置が必要と思うが、どうかとの御質問でございます。 本庁舎及び東庁舎のエレベーターは、停電時にはバッテリーにより非常灯が点灯し、最寄りのフロアに緊急停止するようになっております。 しかしながら、議員御指摘のとおり、想定どおりに作動しないなど万が一のことを考えますと、緊急装備品エレベーター内に設置することは有効な手段と思われますので、設置に向けて前向きに検討してまいります。 以上でございます。 ○議長(山田好雄君) 豊田まちづくり局長。 〔まちづくり局長豊田勝彦君登壇〕 ◎まちづくり局長豊田勝彦君) 36番貴志議員の御質問にお答えします。 本市のまちづくりについて、四季の郷公園の整備充実貴志川線利用率向上について2点ございます。 四季の郷公園に温泉を掘り、市民の憩いの公園としてはどうかとの御質問です。 四季の郷公園は、平成7年に自然観察の森と緑花果樹苑の2つのエリアからなる公園として全面オープンいたしました。以来、好評で、市民はもとより県外からも多くの方々にお越しいただいています。 また、施設の整備につきましても順次行っており、最近では平成23年度にネイチャーセンター子供向け遊具の整備を行っています。 議員御提案の市民のための温泉施設については、和歌山電鐵や有識者の意見を聞きながら研究してまいりたいと考えています。 次に、同じく四季の郷公園の整備充実貴志川線利用率向上について、和歌山市としての魅力の発信として当局の考えはどうかとの御質問です。 貴志川線沿線には、四季の郷公園を初め日前宮や竈山神社、伊太祁曽神社、熊野古道などの歴史資源があり、和歌山電鐵のユニークな取り組みと相まって、観光客にとって大変魅力的な地域と考えています。 市としましても、ニタマ駅長を和歌山市観光特別大使アゼリニャに委嘱し、和歌山電鐵と連携して貴志川線沿線でのスタンプラリーの開催や岡山電気軌道のたま電車わかやま応援館での和歌山市観光パンフレット設置、旅の博覧会JATA旅博2013への共同出展等により、観光客の誘致に取り組んでいます。 また、和歌山市観光ガイドマップ貴志川線沿線情報を掲載し、京阪神や首都圏、中京圏等で情報発信をしています。 先日も、米国CNN放送英語圏向け旅のホームページにたま駅長や和歌山ラーメンなどが取り上げられ、外国人旅行者の訪問も増加しています。 今後は、貴志川線を活用したウオークイベントの開催等、沿線の魅力をさらに効果的に情報発信することにより、観光客の誘致に取り組んでまいります。 以上でございます。 ○議長(山田好雄君) 36番。 〔36番貴志啓一君登壇〕(拍手) ◆36番(貴志啓一君) 御答弁いただきました。第2問をさせていただきます。 まず、防災井戸設置に関してであります。 御答弁いただきましたように、災害時の生活用水の確保は大変重要であります。既存の井戸をミニ防災井戸として登録した場合、登録後の維持管理について、練馬区のように行政で管理するかなど検討課題がたくさんあります。また、住宅開発業者ミニ防災井戸の設置が可能な場合、設置を義務づける条例を制定するか、ぜひとも実効性のある施策となるよう検討を願いたいと思います。これは要望であります。 次に、緊急避難時の避難完了リボンについてです。 質問の中で緊急避難時のマニュアルとしておりましたが、内容は、避難時の家の玄関で、使用中の火気の消火、ガスの元栓、主電源--ブレーカーの遮断、そして戸締まりの確認、非常持ち出し袋身体保護具の装着、全ての確認後、避難リボンの結びつけというふうに列挙しておりますと、玄関で順番にこれやった、これやった、よし、みんなそろったなと、全員そろったら丸をして、名前のところへ。そしてリボンをくくって避難所へ行くと、こういうふうなマニュアルであります。裏面にはあらかじめ名前を書いておけば避難確認の丸で済みますし、そういう簡単な動作で避難を確認するというものであります。 避難所に到着時にそれを提出すれば、すぐに地区内の状況を把握できるということになりますので、いいと思うんですけれども、どのような方法が最適かは検討を重ねる必要があると思いますが、私が提案申し上げた方法も一つとして、和歌山市の最善の方法を考えていただきますようお願いを申し上げます。これも要望であります。 次に、実際には地震時管理運転システムにより、最寄りの階で停止し、扉が開くシステムの作動で閉じ込め事故は回避されているようですが、万一発生した場合、救出までにかなりの時間もかかることから、安心のためにぜひとも検討をいただきたいと思います。検討していただけるということですので、よろしくお願い申し上げます。 価格は調べておりませんが、角っこへ三角のロッカーを置くだけですので、中身は水と非常用トイレと、そういうようなものですから、それほど高いものとは思いません。ぜひ早急によろしくお願いします。 次に、貴志川線に関してであります。 和歌山電鐵と連携し、スタンプラリーの開催や貴志川線沿線情報の広報などさまざまなイベントを開催するなど、観光客の誘致に取り組んでいることは理解しました。 しかし、これで十分だと言えるでありましょうか。現実問題として、貴志川線が自立できるところまで集客力を確保できたわけではなく、この状況で満足するような答弁では到底納得できません。これだけのイベントを組める今だからこそさらなるステップに取り組まなければ、今の熱さが過ぎ去ってからでは、今よりも何倍の努力をしても思うようには情報発信することができないということであります。 また、四季の郷公園についてでありますが、子供の遊具の整備や学習の場だけでは四季の郷公園の魅力とは言えないのではないでしょうか。そこに子供や孫を連れてきて思いっ切り遊んだ後は引率してきた大人もともに楽しめる、そして、いちご電車おもちゃ電車に乗って子供や孫と一緒に遊びに来て、思いっ切り遊んで汗をかいた後に温泉に入って、子供たちが「また連れてきてよ」、「せやな、また来うか」、こういう会話が聞こえるような、子供も大人も若者も楽しめる、そんな公園を私は望みます。私がまず温泉を掘ってはどうかと提案したのは、そんな楽しみができる公園が欲しいと思うからであります。 温泉以外にも、意外とお金をかけずに集客する施設をつくることも可能だと思います。例えば、テレビで紹介されておりましたが、森の中でターザンのように高い木の上にロープを張って、それを渡っていくようなアスレチック、これも若い人には大変人気のあるものではないでしょうか。実際に木はそこにあるし、電柱なんかを立てて、それにワイヤーを渡して渡っていくような、そんな施設ですね。こういうのがあれば近隣の若者たちも集まってくるんではないだろうかというふうにも思います。このような施設が和歌山市にあれば若い人たちが訪れてきて、まず最初は、年齢に関係なく喜ばれるのは温泉だと私は思いますので、提案をいたしました。 また、水上バスについても、観光施設を結ぶ交通機関として、楽しみながら和歌山市をめぐれる交通手段として、和歌山城、紀三井寺、片男波、マリーナシティを結ぶ手段として和歌山市の大きな魅力になると思います。安全な町、住みたい町、住んで楽しい町和歌山市をぜひとも検討いただければと思います。 今を大切に、このタイミングで和歌山市の魅力を発信していく絶好のチャンスだと考えますが、お考えがあればお聞かせをいただきたいと思います。 以上で第2問を終わります。(拍手) ○議長(山田好雄君) 大橋市長。 〔市長大橋建一君登壇〕 ◎市長(大橋建一君) おはようございます。36番貴志議員の再質問にお答えいたします。 本市のまちづくりに関して、四季の郷公園の充実や水上バスの運航などは、安全な町、住みたい町、住んで楽しい町という和歌山市のためにぜひ検討してほしいと、今を大切に、このタイミングで和歌山市の魅力を発信していく絶好のチャンスと思うが、考えはどうかということであります。 議員御提案のとおり、安全な町、住みたい町、住んで楽しい町は私にとっても重要な課題であります。また、和歌山市の観光振興にとりまして、平成26年にJRグループ6社と連携して実施いたします全国キャンペーン、いわゆる和歌山デスティネーションキャンペーンや平成27年の紀の国わかやま国体・紀の国わかやま大会に向け、今が本市の魅力を国内外に発信する絶好の機会でありまして、貴志川線沿線についてもさらなる誘客が図れるよう取り組んでまいります。 四季の郷公園では、伊太祈曽駅、四季の郷公園連携事業に取り組んでまいりました。この事業ではタケノコ狩りやレンタサイクルなどが事業化され、これらの事業は現在も継続されています。 また、和歌山電鐵グループの外国人ツアー誘致や和歌山市及び和歌山市観光協会の英語、中国語、韓国語のホームページ、パンフレットによるPRの結果、平成24年度は外国人旅行客がおよそ9,200人でしたが、平成25年度は8月末時点でおよそ9,100人とかなり増加しております。 今後は、四季の郷公園と和歌山電鐵とのさらなる連携強化を図るとともに、観光資源に新たな魅力を加えるために、三社めぐりや熊野古道ウオーク等のイベントを発展させ、貴志川線沿線を活性化するなどさまざまな取り組みを進め、ひいては和歌山市が安全な町、住みたい町、住んで楽しい町となるよう取り組んでまいります。 なお、この御質問に関連して、冒頭、議員から御提案のありました国体会場であるつつじが丘のテニスコートや県営水泳場、マリンスポーツのナショナルトレーニングセンター等を活用してオリンピックの外国選手団のキャンプ地として活用する努力をすべきだとの御指摘は極めて重要と考えますので、7年後に向け積極的に取り組みます。 以上です。 ○議長(山田好雄君) 次に、松本哲郎君。--30番。 〔30番松本哲郎君登壇〕(拍手) ◆30番(松本哲郎君) おはようございます。 議長のお許しをいただきましたので、質問をさせていただきます。 今回は4題挙げております。まず、一番最初に市民サービスの向上について、その中でも庁舎内のトイレ改修ということで質問をさせていただきます。 和歌山市の庁舎の歴史をひもといてみますと、現在の庁舎の前の庁舎が昭和11年、鉄筋コンクリート造、地下1階地上2階、貨幣価値は当然今と昔とでは随分違いますが、総工費約42万円で建築されております。建設当時の和歌山市の人口は約18万人、その後、戦争によって建物内部が焼失し、これを修復し、また、随時増築しながら対応してきましたが、その後、人口増加に伴い行政運営は極めて困難となり、市民サービス向上、そして事務能率向上のため、現在の庁舎が昭和51年3月31日に竣工いたしております。ちなみに、当時の人口は39万人まで膨れ上がっております。 建設当時の庁舎内の写真を見せていただきました。3階の議員のフロア、また、議会運営委員会室、さらにはこの本会議場、当然のことではあるんでしょうが、全くその風景が変わっておりません。もちろん直し直ししながら今日まで来ておりますが、私自身、風景の変わらないその光景に感動を覚えました。 私も日常当たり前のようにこの庁舎を使わせていただいている一人でありますが、今回、本庁舎の歴史を勉強させていただき、建設当時から歴史と伝統のあるこの本会議場で先輩議員が40年近くいろんな思いを持ちながらここで質問し、行政の襟を正してきたことを思うと、身の引き締まる思いでいっぱいであります。 さて、本題に入らせていただきます。 本庁舎は、昭和51年3月竣工、37年の経過でございます。当然、設備関係が傷んでまいります。現在までの大規模改修として、平成3年外壁塗装、空調関係は平成4年、平成13年、平成23年に行っており、そのほか受変電設備、エレベーター、電話設備等随時改修を行い、庁舎の維持管理に努めていると聞き及んでおります。 ここで、いつも不思議だなと私、感じていることがあるんですが、それは、なぜトイレの改修に手をつけないのかということであります。 私どもが生まれ育った世代、トイレはもちろん水洗ではありませんでした。和式がほとんどでありました。しかし現在では、生まれたときから水洗、しかも洋式という家庭がほとんどであります。2010年3月、内閣府の調査によりますと、洋式トイレ、しかも温水洗浄便座、いわゆるウォシュレットつきタイプの家庭での普及率は71.6%と公表されております。市役所に来庁される市民の方々からも、洋式トイレがなく使いづらいとの声をよく耳にします。 今回、私も思い余ってトイレの改修について一般質問で取り上げましたが、これぐらいのことは、議員が指摘するまでもなく、行政が主体性を持って取り組んでいくべき事案であると思いますが、市長の御所見をお伺いいたします。 平成27年国体開催に向け、本庁舎以外の公園等外部施設のトイレの改修計画は上がっているようでありますが、本家本丸、和歌山市の牙城である庁舎のトイレが今の状態では、他府県から来庁するお客様に対しておもてなしのかけらも感じられません。今後の本庁舎のトイレの改修、温水洗浄便座機能を備えたトイレの予算化を含めた設置計画について、財政局長、御答弁よろしくお願いいたします。 次に、地域の安心・安全施策について、防犯灯のLED化について質問をさせていただきます。 東京電力福島第一原発の事故を受け、エネルギー施策の大きな転換が課題となり、それは電力分野だけの問題ではなく、社会全体で考えなければならない大きなテーマとなっております。省エネ対策も含め、今、新世代の照明としてさまざまな分野でLED照明の導入、普及が図られているところであります。 LED照明の利便性は、1番、従来の蛍光灯に比べて小さい電力で点灯が可能である。ちなみに現在の蛍光灯の約50%の電力で済むそうであります。2番目に、省エネやCO2削減に大きな効果が期待できる。3番目、寿命が長い。1日12時間の使用で約10年の寿命だそうであります。4番、水銀など有害物質を含まず、環境負荷が少ないなどの利点が挙げられ、LED防犯灯を採用する自治体が全国的にふえつつあります。本市におきましても、全国におくれをとることなく、平成24年から補助金制度を創設し、各自治体に防犯灯のLED化を推進されているところであります。 そこでお伺いいたします。 本制度実施に踏み切った経緯についてお答えください。平成24年、平成25年の実施状況はどうなっていますか。予算も含め、自治会からの申し込み本数とその対応についてお答え願います。 次に、耐震化施策について、教育施設を初めとした非構造部材の耐震化ということで質問をさせていただきます。 文部科学省は8月7日、公立小中学校の校舎や体育館などの本年4月1日現在の耐震改修状況の調査結果を発表しました。福島県内の7町村を除く全国の12万460棟、そのうち耐震基準を満たしているのは10万7,048棟、耐震化率前年比4.1ポイント増の88.9%、耐震化率100%を達成した市町村教育委員会などの学校設置者は912、全体の51.2%に達し、初めて半数を超えたとされています。和歌山市においても平成24年度をもって耐震工事が完了したということで、ひとまずは胸をなでおろした次第であります。 一方、今後重要視されてくるのが、天井材や照明器具などの非構造部材の耐震化であります。 東日本大震災においても天井脱落の被害が発生し、文科省の報告によりますと、天井材の被害1,636件、照明器具の被害410件、外壁等の被害968件となっております。体育館等の公共施設は災害時の避難場所にも指定されており、非構造部材の耐震化は今後、最優先させて取り組んでいくべき課題であると考えます。 この案件につきましては、昨年6月議会で同僚の園内議員が質問しておりますが、その後の進捗状況についてお答え願います。また、今回、国のほうから点検の通達のあったつり天井について、本市において関連する小中学校の体育館は幾つあるのか及びスポーツ関連施設では幾つあって、それはどこなのか、明確な御答弁をよろしくお願いいたします。 1問目の最後でございます。公共工事に係る労働環境の整備についてということで質問をさせていただきます。 建設現場で働く職人の待遇改善に向け、太田国土交通大臣が大きく動き出しました。本年4月から、公共工事の積算に用いる労務単価を全国平均で前年度比15.1%、被災3県、岩手、宮城、福島では同21%引き上げ、さらに大臣みずから、建設業団体のトップである日本建設業連合会、いわゆる日建連に直接会い、建設労働者の賃上げや社会保険への加入促進を要請しましたが、大臣が業界団体首脳に直接会い、こうした要請をするのは初めてだと反響を呼んでおります。 建設産業は、近年、建設投資の縮小に伴い過当競争、いわゆるダンピングで受注価格が下がり、労働者に低賃金や社会保険未加入などのしわ寄せが及ぶ悪循環に陥っているという背景がございます。若者の建設業界離れも進み、この20年間で就業者数は19%減少、被災地においては復興の公共事業に職人の確保が追いつかず、人件費等の高騰で入札不調が相次ぐ現象が起こり、その影響は各自治体へも波及したと聞き及んでおります。 今回の労務単価の引き上げは、過去最高の引き上げ幅であります。国交省のこの方針の打ち出しにより、和歌山県も本年4月より労務単価を改定、本市も県からの要請を受け、単価の見直しを行ったと聞いております。 資料によりますと、大幅に賃金がアップされた職種では、鉄筋工で1万5,500円から1万7,900円にアップ、その率15%のアップ、塗装工で1万6,700円から1万9,300円、率として16%のアップ、ちなみに労務単価とは、建設作業員の8時間当たりの賃金のコストのことであります。そのほか、潜水工で15%、型枠工、左官で15%、内装工、建具工で16%と大幅な改定になっております。 先ほども申し上げましたが、今回の引き上げは過去最高の率であります。しかしながら、この労務単価はあくまでも工事の予定価格を算出する際に使う目安の数字であって、元請の建設会社が下請の労働者に支払う賃金を法的に保障するものではありません。そこで、大臣みずから元請の建設業団体トップに直談判したわけであります。 厚労省の発表によりますと、2009年度に建設業界に就労した人のうち24歳以下は約5万人、1992年度に比べると約5分の1の減少となっておりまして、賃金も、2012年度の男性職人の賃金は約390万円、全産業の平均を26%も下回っているという状況であります。このままでは、今後の災害への対応、老朽化したインフラ整備の促進のための人材を確保し、育成していかなければなりませんが、それも難しいとの現状がうかがえます。 今回の特例措置として、平成25年4月以前の旧労務単価に基づく契約を新労務単価に基づく契約に変更するための請負代金額の変更の協議を各自治体に請求することができるとし、本市においても、この趣旨にのっとり、今議会、2議案の承認案件が上程されております。 そこでお伺いいたします。 今回の労務単価引き上げに関して、今後予想される本市建設業界に対する効果等をお答えください。また、今回の引き上げは、るる申し上げましたように、あくまでも現場で働く作業員の賃金確保と環境整備の改善が目的でありますが、それについて当局の認識と、対応はどうしていくのか、お答え願います。 以上で第1問とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手) 〔議長退席、副議長着席〕 ○副議長(古川祐典君) 大橋市長。 〔市長大橋建一君登壇〕
    ◎市長(大橋建一君) 30番松本議員の一般質問にお答えいたします。 市庁舎のトイレ改修について、議員が指摘するまでもなく行政が主体性を持って取り組むべき事案と思うがどうかという御質問であります。 気配り市役所の推進として、これまでフロアマネジャーの配置や窓口事務の時間延長など、ソフト面の整備を行ってまいりました。また、市民有志の方の御寄附もいただきながら、本庁舎の1階、2階、3階、14階、東庁舎の各階に洋式トイレの設置を行い、その一部は温水洗浄便座つきトイレとなっております。 最近では、観光地や集客施設のみならず、さまざまな施設にあるトイレが洋式化されており、洋式トイレが日本人の生活様式に既に相当浸透しているものと感じております。 議員御指摘のトイレの洋式化については、本庁舎がさまざまな市民が集まる場所であることや、外国人を含め市外から多くのお客様が訪れる和歌山市の顔とも言うべき場所であることから、ハード面の整備として大変重要なことだと考えております。 今後につきましては、おもてなしの心を大切に、主体性を持って市民サービスの向上に努めるとともに、市民や外国人の方が多く来ることが見込まれるフロアなどから順次、トイレの洋式化や温水洗浄機能つき便座の取りつけを行っていきたいと考えております。 以上です。 ○副議長(古川祐典君) 東財政局長。 〔財政局長東 宣行君登壇〕 ◎財政局長(東宣行君) 30番松本議員の一般質問にお答えします。 本庁舎トイレの改修、温水洗浄便座つきトイレの予算化を含めた設置計画についての御質問でございます。 トイレの洋式化や温水洗浄機能つき便座の取りつけにつきましては、予算措置を含めまして、順次、その取り組みを進めてまいります。 以上でございます。 ○副議長(古川祐典君) 池永危機管理局長。 〔危機管理局長池永俊二君登壇〕 ◎危機管理局長池永俊二君) 30番松本議員の御質問にお答えいたします。 地域の安心・安全施策について、防犯灯のLED化に関して2点ございます。1点目は、防犯灯LED補助金制度の実施に踏み切った経緯について、2点目は、平成24年度、平成25年度の実施状況について、予算も含め、自治会からの要望本数とその対応についてはどうかとの御質問でございます。一括して答弁させていただきます。 LED防犯灯設置補助につきましては、平成22年ごろから一部の自治会から問い合わせがあり、全体的な需要を確かめるため、平成23年8月に各自治会へアンケート調査を行ったところ、LED防犯灯設置補助を希望する自治会が多くありました。 LED防犯灯は耐久性が高く、省エネ効果も期待できることから、LED化補助につきましては、従来の蛍光灯に対する補助額の2倍とし、防犯灯のLED化を推進することとしたところでございます。 平成24年度につきましては、各自治会からのLED化要望灯数が1,653灯で、当初予算782万6,000円では対応できなかったため、LEDの耐用年数等を考慮し、計画的に毎年約2,000灯をLED化するため、補正予算917万6,000円を計上し、計1,700万2,000円としました。なお、平成24年度防犯灯補助実施状況は1,950灯でございます。 平成25年度予算額につきましては、LED化計画に合わせ約2,000灯分、1,710万8,000円としました。各自治会からのLED化要望は4,524灯でございましたが、毎年のLED化計画予算の範囲内で、各自治会が保有する防犯灯数と要望灯数を考慮しながら割り振りを行ったところでございます。 平成25年度の防犯灯補助実施状況は、8月末現在1,802灯でございます。 以上でございます。 ○副議長(古川祐典君) 川端建設局長。 〔建設局長川端正展君登壇〕 ◎建設局長(川端正展君) 30番松本議員の一般質問にお答えします。 公共工事に係る労働環境の整備について、今回の労務単価引き上げに関して、今後予想される本市建設業界に対する効果等はどうか。また、現場で働く作業員の賃金確保と環境整備の改善について当局の認識と対応はどうかとの御質問です。 今回の労務単価の引き上げは過去最大の引き上げ率で、建設業界では技能労働者の処遇改善の機運が高まっています。その効果等につきましては、労務単価の上昇によって技能労働者に対する適正な賃金水準が確保され、適正な価格での下請契約の締結や若年労働者の確保などにより、本市の建設業界の活性化を図り、また、地域経済の発展にも効果があるものと考えています。 次に、現場で働く作業員の賃金確保と環境整備の改善について当局の認識と対応はどうかとの御質問ですが、近年の建設業界の労働環境は、建設投資の大幅な減少に伴い低賃金での労働を余儀なくされている現状があり、これにより若年入職者は大きく減少しています。建設業の技能労務職の育成には、熟練工から若手への技術の継承等一定の期間を要するものであり、ここで適切な対策を講じなければ、喫緊の課題である災害対策や老朽化したインフラの機能の維持、更新に支障を及ぼすおそれがあります。 今回の単純平均で15.1%増という労務単価の引き上げは、建設業従事者の減少に歯どめをかける得策と捉え、本市としましても、市内業者の育成や保護の観点から、国の特例措置を運用し、あわせて各事業担当課に、本特例措置により請負代金額を変更した場合は、受注者に対し、下請業者との契約金額の見直しや技能労働者への賃金水準の引き上げ等について適切に対応するように指導するよう通達しているところです。 また、和歌山市建設業協会に対しましても、建設労働者の賃金水準の引き上げや社会保険への加入促進に努めるよう要請してまいります。今後も、労働環境の改善に取り組み、地域経済の活性化に向け適切な契約の履行を図ってまいります。 以上でございます。 ○副議長(古川祐典君) 阿形教育局長。 〔教育局長阿形博司君登壇〕 ◎教育局長(阿形博司君) 30番松本議員の一般質問にお答えします。 耐震化施策について、教育施設を初めとした非構造部材の耐震化について2点ございます。 まず、平成24年6月議会で答弁した非構造部材の耐震化について、その後の進捗状況はどうかとの御質問です。 平成24年6月議会では、非構造部材の耐震化については、全体計画を策定し、段階的に取り組んでまいりますと答弁いたしました。非構造部材の耐震化については、かねてより国から、落下すれば致命的な事故が起こりやすい体育館等の天井や照明器具等の対策を優先的に実施するようにとの通知が出されており、本市においても、まずは取りつけ状態が目視できる体育館の照明器具の耐震化に着手することとしました。 耐震化の方法としまして、鎖でぶら下がっている照明器具を新しい器具に取りかえ、直接構造体に固定することにより耐震化を図り、さらにはLED照明とすることで照度や耐用年数のアップを図れるようにしました。 照明器具の耐震化の進捗状況につきましては、小学校33校、中学校6校、計39校を対象とし、平成25年度は20校、平成26年度は19校の2カ年で完了する計画を立て、現在、今年度分の取りかえ工事を行っているところです。計画どおり平成26年度で完了できるよう努めてまいります。 次に、小中学校の体育館では対象となるつり天井は幾つあるのか、また、スポーツ関連施設においてつり天井は幾つあって、それはどこかとの御質問です。 国からの通知では、高さが6メートルを超える部分で、その面積が200平方メートルを超える規模を有したつり天井については、点検及び落下防止措置が求められています。学校の体育館においてその対象となるのは、小学校では53校中10校、中学校では18校中8校、計71校中18校です。スポーツ関連施設につきましては、河南総合体育館のアリーナと市民温水プールの天井の2カ所がつり天井となっています。 以上でございます。 ○副議長(古川祐典君) 30番。 〔30番松本哲郎君登壇〕(拍手) ◆30番(松本哲郎君) それぞれ御答弁いただきました。再質問に移らせていただきます。質問の順序が前後いたしますが、どうか御容赦願います。 まず、公共工事に係る労働環境の整備についてでありますが、御答弁いただきましたように、今回の労務単価引き上げの趣旨にのっとり、建設労働者の処遇改善に向け取り組んでいただきますようよろしくお願いいたします。 続きまして、市民サービスの向上、その中でもトイレの改修でございます。 本年度、14階の食堂のあるフロアに身体障害者用のトイレが設置されました。洋式でウォシュレットの機能もついておりますし、スロープも設置されております。聞くところによりますと、昨年、退職された職員さんの真心の寄附によって設置されたということであります。その職員さんも障害を持たれており、車椅子生活で最後まで公務員としての職を全うされました。その職員さんに後日お話をお伺いしたところ、14階で食事をする、しかしトイレができない、常に心を痛めていたということをお聞きいたしました。 市役所に来庁される方々の中には、障害者の方もいらっしゃれば、年配のおじいちゃん、おばあちゃんもあれば子供さんもいらっしゃる。いろんな方が訪れるのがこの市役所なんです。そんな方々のニーズを高め市民サービス向上につなげるためにも、本庁舎のトイレ改修は急務であると考えます。 市長、そして財政局長より、予算措置を含め順次改修を進めていくとの力強い御答弁をいただき、感謝する次第であります。早急に取りかかっていただきますようよろしくお願いいたします。 3番目です。耐震化施策について、非構造部材の耐震化について再質問をさせていただきます。 照明器具の耐震化については、順次改修計画を立て、平成26年度で完了との御答弁をいただき、感謝する次第でございます。気がかりなのは、つり天井タイプの屋内施設への対応であります。 報道によりますと、本年7月14日、静岡県立富士水泳場において、屋内プールのつり天井の天井板が大規模にわたって脱落、さらに7月27日、横須賀市立北体育館屋内プールにおいても同様の事故が発生しております。いずれも天井下地材を接合するグリップが天井の重さに耐え切れず外れて今回の大規模災害に至ったと検証されております。けが人はなく幸いでありましたが、この地域では3.11の震災の後、震度4から5弱程度の揺れが観測されており、国交省は、過去の地震の揺れで金具が外れ、その後落下したのではないかとの見解を示しました。 このことを受け、国交省は、つり天井を使用しているプール、体育館などの施設で、過去に震度4以上の地震があった場合、天井板の金具を点検し、落下防止対策を行うよう各自治体に要請いたしております。 また、文科省はつり天井の耐震化について原則撤去という方針でありますが、現時点で教育委員会としての方針がお決まりであれば御答弁お願いいたします。また、今回の国交省の要請に対する教育委員会の対応について、あわせてお答えください。 さらに気がかりなのは、平成27年の国体開催に向けさまざまな準備がされているところではありますが、スポーツ関連施設で競技場にも予定されている施設もあると聞き及んでおります。災害は待ったなし、いつ起こるかわからない半面、いつ起こっても大丈夫との備えが必要であります。国体の競技開催中に万が一大地震が起これば、開催中の競技者、観戦する市民、競技開催に携わる職員さん等、被害に遭うことは言うまでもありません。これを食いとめるためにも本市としての対策が急務であると思われますが、河南総合体育館並びに市民温水プールのつり天井への対応についてお答え願います。 再質問の最後になります。地域の安心・安全施策について、防犯灯のLED化、再質問させていただきます。 1問目の御答弁から推測いたしますと、平成24年度、つまり初年度は手探りの状況からの出発、思惑希望数が多かったので補正で対応し、ほぼ事なきを得た、これは一定、理解もいたします。 問題は平成25年度です。自治会からの要望数4,524に対して実際対応できた数が現時点で1,802、また、現時点で補正の額も上がっておりません。これはいかがなものかなと思われます。防犯灯設置補助金についての御案内という用紙を拝見させていただいたんですが、抜粋させていただきます。 さて近年、環境への配慮、省エネ対策としてLED防犯灯を導入する自治会が急増いたしております。平成25年度内に防犯灯をLED化される自治会におかれましては、いついつまでにお申し込みください、その後、補助金の額等数字が出てくるわけでありますが、私、この案内を読んで唖然といたしました。LED化に向けての主体性が自治会にあって、本市はそれを応援しますよというふうにしか感じられない。LED化推進に向けての本市の主体性がどこにあるのかと言わざるを得ません。せめて、例えば、本市も、現在の国のエネルギー政策を考え、今後LED照明の推進を図っていく所存でありますので、御協力よろしくお願いしますぐらいの文章は入れるべきではないでしょうか。 それと、当局に一つ、勘違いしないでほしいということを申し述べます。市からの補助金全額で自治会としてもLED防犯灯に全て取りかえることはできません。補助金と相当額、いや、それ以上自治会としても負担を伴う、痛みの伴う案件であります。自治会としても、おんぶにだっこで市のほうにお願いをしている案件ではありません。もちろん自治会等で温度差はありますが、この機会に補助金を活用してLED化に取り組んでいこうという積極的な自治会もたくさんあります。 実のところ、平成25年度申請したけれども、もらえる数は微々たるもの、これでは全部取りかえるのに何十年もかかってしまう、もっともらえる本数をふやしてほしいとの要望がたくさん私のもとへも寄せられております。それは、平成25年度の実施状況を見てもそのことが明白であると思われます。本市が主体性を持ってLED化に取り組んでいくのであれば、予算措置も含めさらに大幅な増額が必要と思われますが、市長の御見解をお伺いし、私の質問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手) ○副議長(古川祐典君) 大橋市長。 〔市長大橋建一君登壇〕 ◎市長(大橋建一君) 30番松本議員の再質問にお答えいたします。 防犯灯のLED化について、本市が主体性を持って取り組んでいくというのなら、予算措置も含め、さらに大幅な増額が必要と思うが、市長の見解はどうかということであります。 東日本大震災後、全国的に電力不足が生じ、照明のLED化が一層注目されるようになりました。本市としましても、省エネルギー対策としてLED化については主体性を持って進めていく事業と認識しております。そのため、防犯灯についてもLED化を進めることとしたところでありまして、自治会への補助金についての御案内につきましては、御指摘を受けとめ、改善を行います。 現在、各自治会から補助灯数をふやしてほしいとの要望が多く寄せられており、自治会のLED化への熱意は十分承知しております。こうしたことから、現在の要望状況を踏まえ、来年の単価の状況も見ながら、前倒しも含め対応してまいりたいと考えています。 以上でございます。 ○副議長(古川祐典君) 阿形教育局長。 〔教育局長阿形博司君登壇〕 ◎教育局長(阿形博司君) 30番松本議員の再質問にお答えします。 耐震化施策について、教育施設を初めとした非構造部材の耐震化について3点ございます。1点目は、文科省ではつり天井は原則撤去だが、教育委員会の方針は。2点目は、震度4以上の地震があった場合、国交省は点検及び落下防止対策を行うよう自治体に要請しているが、これに対する教育委員会の対応は。3点目は、河南総合体育館並びに市民温水プールのつり天井対策はどうなっているかとの御質問です。 文部科学省の通知を受けて、本市の小中学校体育館のつり天井の耐震化につきましては、原則、既存天井を撤去する方向で考えています。 次に、国土交通省が求めている点検及び落下防止対策の対応につきまして、点検は、表面からの目視だけというわけにはいかず、綿密な点検を実施するためには全体的に足場を組んで天井材を取り除かなければなりません。このような点検には多額の費用と時間が必要となります。 しかし、今回発生した2つの事故の重大さを考え、命を守るという基本理念からも、方針を決めた以上、点検をするまでもなく、一刻も早く撤去したいと考えています。 こうしたつり天井の耐震化の実施については3カ年で完了する構想を考えており、1問で答弁いたしましたように、平成26年度で終了を見込んでいる照明器具の耐震化後、直ちに取りかかっていけるよう予算確保に取り組んでまいります。 最後に、国体に向けたスポーツ関連施設としまして、河南総合体育館が国体の競技会場となります。 河南総合体育館には、現在、つり天井と同様の、アリーナ部分の頂上に天窓から進入する直接的な光を視界から遮るためにつり下げられた約560平方メートルのスチール製ルーバーがあります。このルーバーの上にはメンテナンス用の通路が設けられており、点検や作業が容易であることから、撤去の方向だけでなく、つりボルトや斜めブレスを補充した補強による耐震化も視野に入れていきたいと考えています。 議員御指摘のとおり、河南総合体育館の耐震化につきましては、国体開催に向け、事の重大さを考え、万一に備えて速やかに対応すべく、平成26年度の実施に向けて取り組んでまいります。 なお、温水プールのつり天井の耐震化につきましても早急に取り組んでいきたいと考えています。 以上でございます。 ○副議長(古川祐典君) しばらく休憩します。          午前11時13分休憩   ---------------          午後1時10分再開 ○議長(山田好雄君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。 日程第2の議事を継続し、質問を許します。 永野裕久君。--3番。 〔3番永野裕久君登壇〕(拍手) ◆3番(永野裕久君) 皆さん、こんにちは。民主クラブの永野裕久でございます。 ことしの夏は非常に暑い夏でありましたが、9月に入り、少しずつ秋を感じていく季節になりました。秋といえばスポーツの季節です。 先日、2020年東京オリンピック、パラリンピック開催が決定し、日本国内は歓喜に包まれました。オリンピック、パラリンピックといえば世界最高のスポーツの祭典ですが、きょうは、我々にとって身近なスポーツの祭典、2015紀の国わかやま国体、紀の国わかやま大会の成功を祈願し、PR用ポロシャツ着用で一般質問をさせていただきたいと思います。 それでは、議長のお許しをいただきましたので、通告に従い一般質問を行います。御清聴のほどよろしくお願いします。 まず、保健行政について、中でも特定健診についての質問をさせていただきます。 私も、気がつけばことしの7月に満40歳を迎え、介護保険料の支払い義務が発生したのと同時に特定健診の案内が届きました。健康に留意することは、自分のためだけではなく家族のためでもあり、特に我々公人は市民のためでもあるとの思いで、時間をつくり特定健診を受けに行ってきました。今回、私の受診結果は、中性脂肪が高いとの診断が返ってきました。ある程度予想していたのでそれほどショックはなかったですが、今回の特定健診をきっかけに健康に留意するようになりました。 先ほども申し上げましたが、ことしの7月に40歳の節目を迎えたのを機に、私の同世代の友人たちとの会話の中でも健康問題についての話題の頻度が20代や30代のころに比べてふえてきたように思います。会話の中身は大体、以下の内容で落ちつきます。 子育て真っ最中の今、自分に万が一のことがあれば大変だ。そろそろ健康に気をつけなければならない年齢になってきているのはわかっているが、何かと忙しく、人間ドックや特定健診を受診するために時間を割くのも大変で、自分だけは大丈夫だろうという気持ちもどこかにある、大体こういった内容です。 私にとって、今回は初めて特定健診のお知らせが届いたので受けてみることにしましたが、先ほどの会話の中にあったように、働き盛りの世代にとって、特定健診を受診したい前向きな気持ちはあっても、時間に追われ延ばし延ばしになって、結局は受診せずに1年を終えてしまう気持ちも理解できます。 人の体は年々変化するものでありますから、特定健診は毎年継続して受け続けるからこそ効果があるものと言えます。1回受診してみて悪くない結果が出ると、自分の体だけはしばらくは大丈夫のような気がして、来年、再来年と特定健診を受診することを怠り、気がついたときには大変な状態になっているケースも多いのではないでしょうか。 ことしの2月議会の代表質問においても、自殺防止対策についての質問を行った際、私は本市最大の財産は和歌山市を形成する市民一人一人のとうとい命であると訴えましたが、特定健診の受診率が向上することにより、当然のことながら、行政が和歌山市最大の財産である市民の生命を守り、そして救うことになるのです。 財政的に考えてみても、市民が健康に留意することになれば中長期的には医療保険からの負担も少なくなり、本市の保険行政にも優しくなります。市民が健康になり財政にも優しいとは、これ以上のことはありません。 ことし2月議会における大橋市長の所信表明演説の中では、以下のように表明されています。「特定健康診査の無料化を継続し、さらなる受診率の向上、特定保健指導の実施率の向上に努めます。」とのことでした。 そこで、以下6点についてお伺いします。 1点目、本市における直近の特定健診の対象者数は何名となっていますか。 2点目、本市における過去3年間の受診者数と受診率はどのような数値でしょうか。 3点目、中核市における本市の直近の特定健診受診率の順位は何番目でしょうか。 4点目、一度受診された方の次年度の受診継続率は直近でどのようになっていますか。 5点目、大橋市長の所信演説の中にありました特定健診のさらなる受診率向上に向けて、現在、本市ではどのような取り組みを行っていますか。 6点目、土日祝の特定健診の実施体制はどうなっていますか。 以上、保健行政について6点お伺いします。 次に、消防行政について、中でもイベント開催に伴う露天商の火気取り扱いについての質問に移ります。 ことしの8月15日、京都府福知山花火大会で爆発炎上火災事故が起こったのは記憶に新しいと思います。露天商の出火により10歳の男児を含む男女3名の方がお亡くなりになられた痛ましい事故ですが、今なお重傷者の方々の懸命な治療が続けられています。負傷されました方々には一日も早く回復されるようお見舞い申し上げるとともに、お亡くなりになられました方々には心より御冥福をお祈りいたします。 福知山花火大会での火災事故は、和歌山市にとっても決して対岸の火事ではありません。これから秋祭りのシーズンにも入りますし、1年を通してさまざまな大小のイベントに露天商が出店します。今回の事故を教訓に、また、不運にも犠牲になられた方々の苦しみを無駄にしないためにも、今後、このような楽しいはずの花火大会が一瞬にして火の海になり、多くの被災者を出すなどといった悲惨な事故を二度と起こしてはなりません。 報道によりますと、今回の事故は、ガソリンが入った携行缶が当時、高温の炎天下のもとに5時間以上置かれ、携行缶の内部が異常な高温だった可能性があり、また、店主は携行缶の内圧を下げる操作を怠って発電機に給油しようとし、噴き出したガソリンに引火し、大爆発を起こした疑いが強まっています。このように露天商店主の危険物に対する知識が備わっていなかったことが主な原因のようであります。また、消火器が設置されていなかったことが原因で消火作業がおくれ、被害が拡大したとのことです。 そこでお伺いします。 まず、福知山花火大会の事故を受けて消防局ではどのような対応をしたのか、次に、今後どのような指導をしていくおつもりなのか、お答えください。 以上をもって私の第1問とします。ありがとうございます。(拍手) ○議長(山田好雄君) 藤田保険医療部長。 〔保険医療部長藤田道昭君登壇〕 ◎保険医療部長(藤田道昭君) 3番永野議員の一般質問にお答えします。 保健行政について、特定健診について6点ございます。本市における直近の特定健診の対象者数、過去3年間の受診者数と受診率、中核市における直近の受診率の順位、一度受診された方の次年度の受診継続率は直近でどうか、また、さらなる受診率向上に向けての取り組みについて、土日祝の実施体制についてはどうかとの御質問です。 本市国民健康保険加入者のうち特定健診の対象者数は、平成25年度受診券送付時7万4,438人となっています。 過去3年間の受診者数と受診率については、平成22年度では2万234人で29.3%、平成23年度は2万3,014人で33.4%、平成24年度は、暫定値となりますが2万3,606人で34.4%となっており、平成23年度における中核市の中での順位は41市中15位という状況です。 受診継続率については、平成23年度に特定健診を受診された方の中で平成24年度にも続けて受診された方は64.9%となっています。 特定健診の受診率向上に向けての方策としましては、関係団体等への啓発ポスターの掲示依頼やテレビ、ラジオのスポット放送及び自治会の回覧等により、広報活動を積極的に行っているところです。また、平成23年度からは前年度未受診者に対して受診勧奨はがきを送付しており、成果が見られているところです。さらに、平成25年度は、とりわけ若年層の受診率向上を課題としていることから、新たな取り組みとして、40歳を迎える新規対象者に対しても受診勧奨はがきを送付したところです。今後、さらに電話による受診勧奨を行い、さらなる受診率向上を図りたいと考えています。 土曜日や日曜日、祝日の特定健診実施体制ですが、現在、土曜日についてはほとんどの医療機関において受診が可能です。集団健診においても、コミュニティセンター2カ所と市医師会成人病センターにおいて年間計3回実施しています。日曜日や祝日については、現在のところ実施しておりません。 以上でございます。 ○議長(山田好雄君) 林消防局長。 〔消防局長林 正義君登壇〕 ◎消防局長(林正義君) 3番永野議員の一般質問にお答えします。 消防行政について、イベント開催に伴う露天商の火気取り扱いについて2点ございます。 まず、1点目、福知山花火大会の事故を受けて消防局ではどのような対応をしたのかという御質問ですが、消防局では、8月26日に和歌山移動店舗協同組合員や和歌山市観光協会員23名を対象とした第1回目の火災予防研修会を開催して、危険物やガス器具の安全な取り扱いとともに、消火器の必要性などを指導いたしました。 また、消防署において多数の観客等が参加する行事の開催を把握した際には、消防職員が現地に赴き、露天業者に火災予防上の指導を実施しています。 次に、2点目、今後どのような指導をしていくつもりなのかという御質問でございますが、火災予防研修会につきましては、第2回目として9月中旬に和歌山県神農連合協同組合員30名を対象に実施するなど、今後も継続してまいります。 なお、現行法令におきましては、屋外における露店開設について消防への届け出義務がない場合もあるため、露店開設時の衛生指導などを行う関係部局と連携して、地域の祭りや模擬店などの各種行事の開催を消防機関が把握することで、消防職員による露天業者への防火指導を積極的に実施するとともに、主催者に対しても、火気を取り扱う店の配置や初期消火体制などの防火指導を実施したいと考えています。 以上でございます。 ○議長(山田好雄君) 3番。 〔3番永野裕久君登壇〕(拍手) ◆3番(永野裕久君) それぞれ御答弁いただきましたので、再質問に入ります。 まず、保健行政について、中でも特定健診についての再質問ですが、過去3年間の特定健診受診者数、受診率とも上昇しており、担当職員さんの研究と努力による成果であると感謝とともに評価をしたいと思います。 しかしながら、直近の確定値である平成23年度では、中核市41市中15位と順位だけを見ればなかなかなものですが、受診者数2万3,014人で受診率33.4%では、厚生労働省が設定している平成29年度までの市町村国保における特定健診受診率の目標60%にはほど遠い数値であります。 平成24年度の数値にしても、受診率が34.4%と暫定値ながら前年度比微増で、上昇率も頭打ちのようです。平成24年度からですと、平成29年度まで5年あるものの、過去3年間の増加率に鑑みた場合、とても今のままでは厚生労働省が設定している目標の60%は達成できないでしょう。 答弁によりますと、土曜日の集団健診においては、コミュニティセンター2カ所と市医師会成人病センターにおいて計、年間3回実施している。現在、ほとんどの医療機関においても土曜日の受診が可能となっているようですが、日祝については現在、実施していないとのことです。 また、平成23年度に特定健診を受診された方の中で平成24年度にも続けて受診された方は64.9%となっているそうですが、人間の体は年々変化していきますから、特定健診は毎年受診し続けてこそ、より一層の効果があります。 そこで、受診率、受診継続率の向上と特定健診受診率の向上を目指すためにも、集団健診の実施場所の拡充と回数の増加を、また、現在の土曜日の健診に加えて日祝の集団健診の実施を求めますが、当局のお考えはいかがなものでしょうか、お答えください。前向きな答弁を期待します。 次に、消防行政について、中でもイベント開催に伴う露天商の火気取り扱いについてであります。 答弁では、福知山花火大会の事故を受けて消防局ではどのような対応をしたのかの質問に対し、既に8月26日に和歌山移動店舗協同組合員や和歌山市観光協会員を対象とした第1回目の火災予防研修会の開催を行ったとの報告がありました。今後の指導については、第2回目として9月中旬に和歌山県神農連合協同組合員30名を対象に実施するなど今後も火災予防研修会を継続していくこと、そして、現行法令においては屋外における露店開設について消防への届け出義務がない場合もあるため、露店開設時の衛生指導等を行う関係部局と連携して地域の祭りや模擬店などの各種行事の開催を消防機関が把握することで、消防職員による露天業者への防火指導を積極的に実施していくという前向きな答弁であったと受けとめます。 福知山花火大会での火災事故が起こったのは8月15日ですから、素早い対応で早速、8月26日に第1回の火災予防研修会を開催し、ひとまず市民に安心を与えたことには、本市消防局に感謝とともに評価をしたいと思います。 福知山花火大会での火災事故は、ことしの夏休みを象徴するような悲惨な事故でありました。過去のさまざまな記憶をたどってみても、大きな事故や災害等が起きた際、しばらくは気を引き締めますが、時間とともに風化していく傾向があるように思います。 第1問でも申し上げましたように、今回の事故を教訓に、不運にも犠牲になられた方々の苦しみを無駄にしないためにも、時間とともに風化させることのないよう、引き続き、イベント開催に伴って出店される露天商に対しては火災予防の指導や防火対策の指導を徹底するよう、強く要望させていただきます。 また、主催者に対しても火気を取り扱う店の配置や初期消火体制等の防火指導を実施したいとの答弁でしたが、それにあわせて、発電機やその燃料、LPガスボンベ等が置かれる店の後方スペースに観客が入り込めないよう、立入禁止区域を設定するなどの店の配置や防火対策などについてはより深く深く指導を行っていただきたいと重ねて要望させていただきます。 以上をもって私の第2問とさせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(山田好雄君) 藤田保険医療部長。 〔保険医療部長藤田道昭君登壇〕 ◎保険医療部長(藤田道昭君) 3番永野議員の再質問にお答えします。 保健行政について、特定健診について、集団健診の実施場所の拡充と回数の増加を、また、現在の土曜日の健診に加えて日祝の集団健診の実施を求めるが、考えはどうかとの御質問です。 集団健診の実施場所の拡充と回数の増加については、各地域のニーズや利便性等を踏まえ、検討してまいりたいと考えています。 また、議員御指摘の日曜日や祝日の集団健診の実施については、今後、関係機関と協議を重ね、実施に向けて取り組んでまいります。 以上でございます。 ○議長(山田好雄君) お諮りします。 本日の会議はこの程度にとどめ延会し、明9月12日午前10時から会議を開くことにしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田好雄君) 御異議なしと認めます。 よって、そのように決しました。 本日はこれにて延会します。          午後1時34分延会   --------------- 地方自治法第123条第2項の規定によってここに署名する。 議長    山田好雄 副議長   古川祐典 議員    北野 均 議員    芝本和己 議員    岩井弘次...